t-yamaguchiの日記

書評や、気になったことをブログや日記に書きます。

勝ち続ける人は、なぜ“勝ち”を目標にしないのか

はじめに この日記を書いている現在、ミラノ・コルティナ冬期オリンピックが行われている。オリンピックでは、1位だけでなく、2位や3位にもメダルが贈られるため、1位以外にもきちんと価値が認められていることが特徴だと言えると思う。 しかし、私が著書やY…

「簡単にできる」ことが示すもの

はじめに この日記を書いている現在、ミラノ・コルティナ冬期オリンピックが行われている。オリンピックでの競技を見ていると、どの競技でも、特にトップの選手は、いろいろな競技を実に華麗にかつ「簡単そうに」こなしているのが印象的である。 それを見て…

“中道”はなぜ選ばれなかったのか――変わる有権者の判断軸

はじめに 今日の投稿は、少し理屈っぽい話になる。 2026年2月8日に衆議院の総選挙が行われ、自由民主党が「圧勝」し、新しく結成された中道改革連合が「大敗」した。 実は、最初に中道改革連合が結成された時に、「中道政党」というコンセプトはなかなか良さ…

アリを飼ってみて分かった、いくつかの“真実”

はじめに 少し前に書いた日記で、「私はアリを飼育している」と書いた。そして、アリに関する記憶について、2つほど日記を投稿した。 実際にアリを飼ってみて、これまで当たり前だと思っていたことが、実は違っていたことに気づいたことがある。そこで今回…

「ルールに従う」という覚悟――落合博光氏をめぐって

はじめに 前にも日記に書いたが、私は落合博光氏のファンであると同時に、さまざまな言動を見聞きして同氏を「研究」している。「研究」といっても、著書を読んだり、YouTubeを見たりして、自分なりに「これが落合氏だよね」という点を見つけるのが趣味、と…

「見る句」「見る歌」のままでいる私の話

はじめに 数年前のことになるが、台東区根岸にある子規庵を訪ねたことがある。子規庵は、太平洋戦争で焼失した、かつての正岡子規の旧居を戦後に再建したものである。 内部を興味深く見学していた私に対して、庵の管理をされていると思われる方から、「俳句…

私が生涯でもっとも美味しいと感じたもの――長野県のある村での体験

はじめに 先日、NHKのある番組で、ゲストの専門家が、その番組のMCに対して「これまでで一番美味しいと感じたものは何ですか?」と質問している場面に出くわした。そのMCは、しばし戸惑いながらも答えていたが、私自身も不意を打たれたような気がした。 今ま…

勝つことだけでは足りなかったのか――落合博満という監督

はじめに 私は昭和生まれの人間、ということもあって、昔からプロ野球が好きである。 最近も、プロ野球に関する新書をいくつか買って読んでみたし、時々視聴するYouTubeでは、プロ野球は好きなジャンルの中の一つになっている。 プロ野球選手の中でも、落合…

アリと紙飛行機と、変えられてしまった結末の話

はじめに 私は現在アリを飼育している。そして、子どもの頃に死なせてしまった一匹のアリに関する記憶について、少し前の日記に書いた。しかし、私にはアリに関連する記憶が他にもある。今回は、もう一つの思い出について書いてみたい。 私がまだ小学校低学…

なぜ私は、アリを飼っているのか――一匹のアリが私に残したもの

はじめに 私は、数年前からアリを飼育している。ご存じのように、アリは集団で協力して生活をする昆虫である。働きアリたちが、エサを集めてきたり、子育てをしたりする様子が観察できて、たいへん面白い。 巣の中で、アリたちがくつろいでいる様子を見てい…

夏みかんの木と、いなくなったものたち

はじめに 私の実家は、東京23区内にあり、小さな裏庭を持っている。そこには、かなり大きな夏みかんの木が1本あり、年によって数は違うが、毎年実がなる。今年は、あまり多くはなかったが、それでも10数個の実がなり、そのうち4つほどを分けてもらって…

大相撲のことを、もう少しだけ真面目に考えてみた

はじめに 前回、大相撲の審判制度について少し書いたが、書き終えたあとも大相撲についてあれこれ考えてみた。 あらためて考えてみると、長年の相撲ファンとして、いろいろと思うところがある。 私はときどき、周囲の人と大相撲の話をすることがある。ただ、…

なぜ大相撲は「スポーツ」と言い切れないのか――審判制度から考える

はじめに このブログを書いている今、大相撲の初場所が行われており、連日ニュースでも大きく取り上げられている。NHKのスポーツコーナーでも、まず大相撲の話題から始まることが多い。それを見ていて、ふとこんなことを思った。 「大相撲って、スポーツなん…

なぜ灘中は、ガザの詩を入試に出したのか――国語が問いかけたもの

はじめに 今年の灘中入試で出題された国語の問題が、SNSでちょっとした議論を呼んでいる。ガザ地区の子どもが書いた詩が、入試問題として使われたからだ。これを「良い問題だ」と思うか、「違和感がある」と思うかで、意見は分かれている。 入試問題の具体的…

『お上の事には間違いはございますまいから』――森鴎外『最後の一句』を読み直す

最近の日本の情勢を見ていて、ふと、森鴎外の「最後の一句」を思い出した。 かなり以前に読んだ短編だが、なぜか今になって、あの物語の一場面が頭から離れなくなった。同小説は、今では青空文庫に収録されていて、インターネットで気軽に読むことができる。…